記憶の維持
3歳くらいまでの子供の記憶力には目を見張るものがあります。諺でも、漢字(読み)でも、九九でも、好きな恐竜や虫の名前でも何でも、真綿が水を吸うようにいとも簡単に覚えてしまいます。同じ条件で何かを覚えさせようとしたらお兄ちゃんやお姉ちゃんより先に下の子の方が先に覚えてしまうはずです。そして両親は内心「この子は天才だ!他の子と違うぞ。」とほくそ笑みます。
しかし、半年ほど過ぎてから聞いてみるときれいさっぱり忘れています。あれだけ完璧に覚えていたはずなのに、とがっかりします。
右脳のみに頼った単純な記憶は、覚えるのも早いけれども忘れるのも早いのです。そしてその能力が一番高いのが3歳まで。4歳を過ぎると単純に記憶させることがだんだん難しく時間もかかるようになってきます。
では、どうすれば記憶したものを維持させることができるのでしょう。本当の記憶力とは右脳の瞬発力のみに頼ってすぐ忘れていまうものではありません。記憶を長く維持し、また忘れても短時間で再生させる能力を身につけてこそ記憶力が高いといえます。
2007年05月08日【13】