読解力・2
漢字を先に覚える利点は沢山あります。まず、言葉の意味を考えるようになること。日本語においては殆どの漢字に音読み・訓読みの2通り以上の読み方があります。その読み方を覚えるためには前後の文との関連性を考えなければなりません。例えば、「生」という漢字では「生きる」「生もの」「先生」「一生」など、それぞれの意味や使い方がわかってこそ「生」という漢字を覚えたといえます。
それが熟語になれば、音読み・訓読み以外にも湯桶読み・重箱読みとまたまた複雑なことになります。それらを身につけるためには本を沢山読み、色々な会話をし、文章を実際に書いてみて、使い方を理解させる必要があります。そのような過程が語彙を増やすのにとても役に立つようです。
漢字学習と音読だけで終わりがちな小学校の国語の授業の多い中、ある有名私立小学校では一年分の漢字を前倒しでゴールデンウイーク前に覚えさせてしまうとのこと。そうすれば語彙が身に付いた上で読解力をつける学習に十分時間をかけることができます。
実際、当センターでも学年より早い年齢で漢字を学習し終えている子供達は、その学年の国語の問題を難なくこなすことができます。それだけ言葉を理解する能力が高くなっているようです。.
2007年06月17日【18】